【かつて人だった貴方へ】 1巻 感想 緊張感があって読みやすいダークファンタジーだった! シオンとアリスレインの再会の仕方が気になる!

「かつて人だった貴方へ」1巻の表紙画像 ライトノベル
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どうも、こんにちは!

今回は『かつて人だった貴方へ』1巻の感想を書いていきます。(この記事には1巻のネタバレが含まれているのでご留意ください)

 

1巻の表紙

 

「かつて人だった貴方へ」1巻の表紙画像

 

1巻の感想

『かつて人だった貴方へ』はダークファンタジーのライトノベル。

ぼくはダークファンタジーが非常に好きなジャンルなのですが、常にひりひりとした緊張感があってとても面白かったです。

 

作者の紙木織々先生は「灰と幻想のグリムガル」の作者である十文字青先生を尊敬しているそうです。

グリムガルの雰囲気を感じる箇所もあって、グリムガルが好きな人は楽しむことができる作品のように感じました!

 

この物語では”葬送”が大きな要素の一つになっています。葬送とは魔物となった人の魂を解き放つ唯一の手段。

 

物語の舞台であるエリクシア王国の地下ダンジョンで死んでしまった人間は魔物となってしまう。

ダンジョンにはモンスターがいて、そのモンスターには前世の人間だったときの魂が宿ることがあります。

 

モンスターには 人間の魂が存在していることがあるのは面白かったです。 モンスターを討伐するときにも、迷いなどが生まれそうだな。

自分の大切な人が亡くなったときに、もし モンスターとして生まれ変わったなら どんな感情を抱くんだろう。

 

読み終わったあとに「かつて人だった貴方へ」というタイトルが印象深くなりますね。

それでは、気になった登場人物ごとに感想を書いていきます!

 

登場人物ごとの感想

シオン

シオンは この物語の主人公ですね。

ランク3の冒険者で 魔法と剣を使える魔導剣士ですが、腕っ節は強くないそうです。

 

シオンは アリスレインたちとパーティを組む前にも 仲がが良いパーティがいました。 大切な仲間達が亡くなってしまったことに心を痛めて 深い関係を築こうとしていませんでした。

アリスレインたちと出会ってから、彼女たちのことを大切にしているところがよかったです。

 

祖父が見つけた魔剣を これからシオンが使っていくのかも気になるな。

 

アリスレイン

この物語のメインヒロインですね。

全てのモンスターに葬送を行うことを目標としていました! 葬送は 自分の寿命を犠牲にしてしまう必要があるから、周りからは変人扱いされていましたね。

 

アリスレインは 登場時から死亡フラグというか、亡くなってしまいそうな雰囲気が漂っていましたね。 感情移入をしすぎないように 読み進めていったけど、本当に亡くなってしまったときは 悲しかったです。

 

終章では アリスレインの魂はおそらく人魚のモンスターに宿っているようですね。

シオンは 2層は蜘蛛、3層は リザードマンとは言っていたので、アリスレインの魂が入ったモンスターがいるのは それよりも深い層にいるってことかな?

 

シオンとアリスレインが再会したときに、どんな展開になるんだろうな。

 

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エリカ

エリカは アリスレインが亡くなってしまって、その後に シオンたちのパーティに入ってきた少女ですね。

アリスレインのことは知っていて、彼女よりも2歳年上のようです。

 

シオンのパーティに入るときには100万金貨を提示しました。 お金にがめついキャラクターなのかなと思ったけど、そうではなくて優しい心を持った女性でしたね。

お金が必要なのも家族のためで、100万金貨を手に入れるために売却したシオンの魔剣も 取り戻していました。

 

これから アリスレインに代わって、シオンたちのの役割を担っていく人物だろうから どんな活躍をするのか楽しみです!

シオンとの絡みも気になります。

 

ヴァルプ

ヴァルプは 言葉遣いは汚いですが、面倒見の良いお姉さん的なキャラクターですね。 リリグリムのことを非常に大切にしている一面もあります。

 

いつもシオンを呼ぶときには「クソ」をつけています。 ヴァルプとリリグリムの関係が気になるので、次巻ではもっと描かれると嬉しいです。

 

リリグリム

リリグリムは ヴァルプのことを何よりも大事にしている少女です。

 

アリスレインのであるゴブリンに対して、「リリだって、あなたに返してほしい」と言うところはカッコ良かったですね!

アリスレインのことを慕っていたことが伝わってきました。

 

ノーランド

変態的な側面をもっていたけど、好感がもてるキャラクターでした。

 

パーティの中では 盾役を担っています。 モンスターの攻撃を受けるときに、変態的な側面があらわれてしまうところを除けば優秀ですね。

 

ミサミサ

ミサミサはシオンの師匠で、伝説的な冒険者です。

文章を読んでいるときはシオンよりも かなり年上なのかなと思っていたけど、挿絵では そんなに年齢が変わらないように思えました。

 

ミサミサは シオンと二人だけのギルドを開いています。

シオンの前でも 裸を見せることをためらっておらず、堂々とした性格をもっているように感じました。

 

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オペラ

オペラは グランドギルドの受付嬢。 昔は冒険者で、シオンよりも深層に到達した実力をもっています。

 

オペラが シオンのことを信用しているところがいいですね。 疑り深いシオンを理解していて、彼を気にかけているところもみられました。

 

ルーシー

断章の主人公ですね。 読み始めた最初の頃は可哀想な状況にある少女だなーって読んでいました。

 

途中からは ゴブリンにルーシーの魂が宿っているのではないかと読んでいるときは どうなってしまうのか不安いっぱいだったな。

アリスレインを殺害してはいるけど、ルーシーの人生を知っていると 恨むことが難しくなったな。

 

フェリックス

フェリックスは シオンの前の仲間ですね。

シオンのことを「クズ」としか呼んだことがありません。 神経質で プライドが高い性格をもっています。

 

進化したゴブリンにやられてしまったと思ったけど、エリカたちのおかげで生き残ることができましたね。

エリカが提示したお金を払わないと思っていたから、その約束を守ったのは意外だったな。

 

気になること

葬送を行うときにどのくらいの寿命が奪われるのか?

この物語のキーワードである「葬送」。

葬送を行う度に どのくらいの寿命を失っていくのかが気になりますね。

 

シオンたちのパーティの中では これからエリカがやっていくだろうけど。 葬送のやりすぎで、寿命が無くなってしまったなんてことはならないことを願っています。

 

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まとめ

「かつて人だった貴方へ」第1巻を読了しましたが、非常に面白かったな!

主人公が そこまで強くないダークファンタジーは多くないので、この作品が長く続いてくれると嬉しいです!

 

2巻の発売も決まっているようなので、次巻を読むのが楽しみ。

それでは、読んでくれてありがとうございました。

 

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